Banshee

「Banshee」(バンシー)は死を予告して泣き叫ぶ妖精の名前。避けられない不吉の象徴である一方、幸運も司り、バンシーと“接吻する度胸のある者”は恩恵を受けられるといわれる。


 めずらしく真剣な顔つきと、これまためずらしく真剣な口調で、「ありがとな。いろいろと」と言われた。
 俺に対してこいつが初めて見せる(だよな。多分)殊勝な態度が気味悪いやら、むずがゆいやら。不意うちで伝えられた真摯な感謝に自分でも驚くほど面くらってしまい、その動揺を相手に気づかれたくなくて、俺はつい茶化すような返事をした。
「これからどうすんだ? どうせまた女を喰いモノにするんだろうな、おまえのことだから」
 いつもみたいに毒舌で反発せず、苦笑いで俺の軽口を聞きながした旺太郎(ホストは辞めたそうだから、今後は源氏名じゃなくて本名で呼ぶことにする)は、そのまま黙りこむと視線をおとした。伏せた長い睫毛が憂いを翳らせた端整な横顔には、男の俺ですら一瞬どきっとさせる中性的な妖しい色気があって閉口する。……まさに魔性の美形。性格はともかくこのルックスだ、世の女性にとどまらず、カズマってのまでご執心だったのも納得だな。……
 よく晴れた一月三日の昼下がり(俺にとっては“二度目”の一月三日だけど、旺太郎には何度目にあたるんだろうね?)。曙橋のガード下に野郎二人、仲良く並んで坐って過ごす平和な松の内。なのに、否が応でも重くなる沈黙と昏くなるムード。三ヶ月分のタイムリープをはさんだ再会を喜んで、積もる話で盛りあがろうと思ったのに、なんだか雲行きがあやしくなってきた。……まあ、もとから俺達のあいだには喜ぶような友情もなければ、積もるほどの話題もないんだけどね。
 やっぱりまだふっきれていないのか、そりゃそうかそうだよな、こういう時は寄りそってなぐさめてやるべきかな、それともふざけて発破かけた方が効果あるかな──あれこれ悩んでいた俺よりも先に、旺太郎が口をひらいた。
「“最後の人生”を、思う存分生きてやる」
 はっきりと、言いきった。片頬に残した寂しげな笑みは無理をして強がっているのがバレバレなくせに、だけど、瞳はぶれずに前だけを力強く見すえて。
 タイムリープができたところで、人生のやり直しはできない。犯した過ちはとり戻せない。哀しみと苦痛は消えはしないし、孤独と絶望をずっと抱えていくしかない。それでも、立ち止まらないで必死に顔をあげて進もうとする覚悟のこもった声だった。
 いっそ清々しくも聞こえる宣言が、キンと冷えた真冬の空気にひびいた。そこにやや遅れて、白い息が宙をただよう。
 ──ああ、こいつは大丈夫だ。隣でながめながら、俺はそう思った。
 今はまだ、旺太郎のたたずむ場所が光も射さない夜の底であっても。しばらくは“俺と同じ”暗闇の世界でもがき苦しむとしても。けど、こいつなら大丈夫だ。放っておいてもいずれ自力でしっかり立ち直れる。あのと築いたものが、あのが残したものが、決してこいつを“俺と同じ”にはさせないだろうから。
 ──もしも、彼女のような存在と出逢えていたら、俺の人生も違っていただろうか。──もしも、彼女のような存在にいつか出逢えれば、俺も手に入れられるだろうか。“奇蹟”のくり返しの果てに二人が得た“回答”を。──
 胸にともる、ほんのわずかな温もり。観察しつづけた甲斐があった、と嬉しくなる一方、かるく妬ましさもわいて、
「普通、人生は一度きりだよ」
 と、われながら無粋な揚げ足とり。
「……だな」
「……だろ」
 からかわれた者とからかった者、互いにまじまじと見つめあって、やがて同時に吹きだした。
「けどさあ、なんで“キス”なんだろうな?」
 ひとしきり笑いあった後、ふと旺太郎がつぶやいた疑問に、俺も胸中で大きくうなずく。うん、そこが謎なんだよ。『ブチューッとやったら時間が戻る』なんてドラマか映画みたいなミラクル、なんで起きるのかサッパリわからないんだよね。どういう原理なのか、どっかの偉い学者さんが解明してくんないかな。あと、ついでに──
 ──本当に逢いたい相手には逢えない理由も。
「……あ! そういや!」
 突然、すっとんきょうな大声が鼓膜をつんざいた。何だよ、感傷にひたってたのに気分が台無しじゃんか。顔をしかめた俺へ、旺太郎がぐいっと身を寄せてきた。
「春海、おまえ、宰子とキスして何も起こらなかったんだよな!?」
 血相かえての質問をぶつけられ、両手で襟首をつかまれて、
「な、なによ今頃……。ちゃんと当日報告したろ。事後にだけど」
 思わず声がうわずった。これはなかなかに剣呑な雰囲気。
「ほんとにしたの? どっちも死なずに?」
「しつこいね。したってば」
 ぎゅっと襟首が締まる。……おいおい、マジか? 落ち着いて冷静に話しあおうぜ……。
 問題なく呼吸できる余裕はあるが、場合によってはそれもかなわなくされそうな予感にのどをひきつらせている俺を、場合によってはやりかねない危険な眼をした旺太郎が至近距離からのぞきこんできた。
「あいつ、どんな風だった?」
「どんな、って……」
「か、感触とか! 表情とか!」
「そんなの、おまえが一番よく知ってるだろうが。キスしまくってたんだから」
「知らねえよ! 俺、最後までしたことねえもん! いつも途中で死んでたし!」
「あ、そっか」
 すごい剣幕でつめ寄られて身体的には絞殺秒読みのピンチだけど、精神的にはまだ優位を保てる。なにせ俺は、宰子ちゃんの唇を“完全に”奪った唯一の男だもんね。
「んんー……そうねえ……」
 たっぷり時間をかけて熟考したあげく、旺太郎の神経をさらに逆なでする蕩けるような思い出し笑いを見せつけてやった。
「死にそうなくらいキモチ良くてぇ、世界中の誰よりもカワイかったぁ」
「……ブッ殺す!!」
「キャー! おまわりさん助けてー!」
 予感がズバリ的中の展開になった。悲鳴をあげつつ首からヤツの両手をふりほどくと、体育座りした両ひざに顔を埋めて小声でブツブツと愚痴りだしやがった。面倒くさくて無視したいが、途切れ途切れに聞こえる「ずるい」だの「うらやましい」だの「死ねばいいのに」だのといった怨嗟が耳障りで、うっとうしい。
「たった一回なんだし、過去のことでいつまでもウジウジすんなって。大体なあ、そっちから地雷踏んでおいて逆ギレしてんじゃないよ。男の嫉妬はみっともないよ?」
 あまりの女々しさに呆れて声をかけたら、キッとにらまれた。
「うるせえ! ……で? い、入れたの?」
「入れた? 何を?」
「決まってんだろ!」
「……ああ、舌? ガキじゃあるまいし、当然でしょ。おまえだっていつもそうだったんじゃないの?」
「…………」
 普段はビー玉を思わせる透明感が印象的な旺太郎の両眼に、今は殺意らしき感情がにごってよどんでいるのを見てとって、ゾッと背すじが凍った。憎悪をたぎらせた魔性の美形がこれほど恐ろしいものだとは、俺は今、初めて知った。
 無意識に喉元を防御しながら、一応、たずねてみる。
「また殺害予告……?」
「殺さない。百発殴るだけで我慢してやる」
「いや、確実に死ぬわ、それ!」
 絶対零度の声音の返答は本気度が高くて、めっちゃ怖い。怖すぎる。
「早まらないで! たしかにキスはしたけどさ……でも宰子ちゃんが好きだったのは俺じゃないから! おまえだけだから!」
 ──焦って、うっかり口ばしったのがまずかった。せっかくにぎやかになった曙橋のガード下が、さっきよりも重苦しい静寂に包まれてしまった。
「……その、なんていうか……ごめん……」
 静寂に耐えきれなくなって謝った俺を、旺太郎は片手をあげて制した。
「いいよ、気にしなくて。悪いのはくだらねえ話をむし返した、俺の方だ」
 そう言うと、俺を制していた右手で自身の頭をかきむしって、ふかいため息をつく。
「あいつ、ほんっと、男を見る目がなさすぎんだよ。……宰子に好かれる価値も資格も俺にはなかったのに……なのに、あいつは……」
 しぼり出された低い声のかすれ具合は嗤うとも泣くともつかないもので、だけどうつむいているせいでどんな表情かは見えない。……見てやらない方がいいのだろう。
 そうでもないよ、とふるえる肩をたたいて否定したくなったのは、同情だけじゃない。「ハネムーン」の日に交わしたあの会話を思い出したからだ。
(あのひとには、たくさんのものをもらったから)
(あいつが何をくれたっていうの?)
(ひとを好きになる気持ち)
 ──ほんっと、いいだったなあ。あんな凄い存在、ちょっとやそっとじゃ出逢えないだろうなあ。──
 こっちまで涙腺がゆるんできちまったのを、急いでまばたきしてごまかす。そうして、あえてお気楽な調子をつくって話しかけた。
「おまえ、変わったな。宰子ちゃんとの三ヶ月間は、本当に大切でかけがえのない時間だったんだな」
「……まぁ、な」
「昔むかし、あるところに、金っていう目に見えるモノしか愛せない王子様がいました」
「?」
「金と地位ばっかり欲しがって追いかけてた王子様は、道に迷ってお城に帰れなくなってしまいました。王子様が森の中でふて寝していると、通りかかった地味で暗くて純粋で健気なお姫様がキスして目覚めさせてくれました。めでたしめでたし」
「……最低のおとぎ話だな」
「そう? 俺は最高の感動ストーリーだと思うけど」
「どこが。救われたのは王子だけだ。姫様は利用されて、傷つけられて、何ひとつ報われなくて……しまいには死んじまって……どこが最高なんだよ……」
 旺太郎の弱音は止まらない。……場をなごませようとがんばってる俺の苦労も知らないで、こんちくしょう!
 段々むかついてきて、こいつがよくやるみたいに、辛気くさいツラにビシッと人差し指をつきつけてやった(お行儀悪いから良い子は真似しちゃダメよ)。
「なら、“今度こそ”報われるようにしてあげたら? お姫様の居場所は知ってるんだしさ」
 旺太郎は数秒、あ然としてから、険しい目つきになって人差し指をはたいた。
「いまさら冗談きついぜ。春海に忠告されたんだぞ、俺が宰子を助けたらまた利用するって。人間そう簡単に変わらないって」
「そう思ってたんだけどねー。でも、生まれ変わったニューエイトを見てたら、ワンチャン信じてみてもいいかな、ってさー」
「観光ホテルみたいな呼び方すんな!」
 怒鳴りつけられたが、語尾では旺太郎は微笑を浮かべていた。痛ましさはぬぐえないものの、ひとまず笑わせたことにほっとしている自分にまた驚いて、動揺してしまう。
 あー、やだやだ。「元気出て良かった」なんて思っちゃったりして……これじゃ俺、まるっきり「友達」じゃん。
 無意味な咳ばらいが照れ隠しだと気づかれたか、どうか。やけに穏やかなまなざしをそそがれて、俺は反対を向いて再度咳ばらいをした。
 そのまなざしを頭上へと投げた旺太郎は、訥々と言葉をつむぐ。
「おまえの言った通りだよ。俺はそう簡単にクズから変われない。宰子にふさわしい男になんて、なれやしない。だから、もう二度と、俺なんかが宰子の人生にかかわっちゃいけないんだ」
(想いが届かないってわかってるのに、この想いだけは捨てられない)
「かかわれないから……支えてやることも護ってやることもできないから……せめて、宰子にもらった“最後の人生”だけでも大事にしたい」
(愛してくれなくていいんです。あのひとには、たくさんのものをもらったから)
 コンクリート製の高架天井があるだけの空間へ、まるでそこに伝えたいひとがいるかのようにやさしく語りかけている姿には、見おぼえがあった。
「こんなどうしようもない俺を救ってくれたあいつを裏切らない生き方を、これからはしていきたい」
(ひとを好きになる気持ち。この気持ちだけは、捨てたくないんです)
 隣に坐る旺太郎に、記憶のなかのもう一人が重なる。──ビルの屋上にひろがる、哀しいくらい明るく澄んだ空。その空をあおいで、かわいい笑顔を見せてくれた女の子。豪勢な「ハネムーン」に連れだした「イケてる彼氏」を前にして、別の男への愛情を語ってくれたつれないお姫様。
「あいつを想うだけで俺は生きていける。──今、なんとなくだけど幸せ感じてんだ、俺」
(彼を想うだけで私は生きていけます。──今、すっごく幸せなんです、私)
 なあ、知ってる? 男と女が魂で結びついてるおまえらみたいな関係を、『比翼の鳥』か『連理の枝』っていうんだって。もっというと、『同じ空の下で、同じ時間を生きるだけで“幸せ”。ほかに何もいらない』って要約できるその気持ち──それこそが“本当の愛”ってやつなんだって。
「伝えたい気持ちがあるなら、思いきって口にしちゃえばすっきりするよ」
 おせっかいなのは重々承知のうえで水を向けてやると、旺太郎は不必要にかわいげのある動きで小首をかしげた。……おまえ、ホストの癖が抜けてねえな……その仕草でどんだけの女を落として、どんだけの金を巻きあげてきたんだか。
「相手がここにいないのに言って、何の意味があるんだよ」
「ここにいないから、言えるんじゃない? 届かないから、声に出せるんじゃない?」
「…………」
 無言になって、眉をよせて悩みはじめる。俺も無言で、決心がかたまるのを待ってやることにする。
 やがて、意を決した面持ちで旺太郎が命令してきた。
「耳、ふさいどけ」
「はいはい」
「絶対、手、ずらすなよ」
「信用してよー」
 横柄さにちょっと反抗心がわいた。が、ぬすみ聞きしてやりたい衝動をぐっと堪えて、俺は両耳をぴったりふさいだ。ふさいだ途端、ひくい地鳴りみたいな音(腕の筋肉が収縮する音なんだって)で聴覚全部が独占された。
「目もとじろ」とは言われてないし……と見つめる先で、旺太郎がふたたび頭上をあおいだ。男のわりに紅い、形のいい唇が、ゆっくりと動く。
「────」
 聞こえなくても動きでおおよその見当がついた。それは間違いなく──
 この鈍感で無神経でうぬぼれ屋でひねくれた元クズホストが愛しいひとへ伝えられなかった、偽りのない本心。
 ここにいないから言える。届かないから声に出せる。そこまでうながされて、励まされて、何度目だか知らない一月三日になってようやくかたちを成した“本当の愛”は、老朽化した汚い天井で一旦はねてから、冬の高い蒼空へ吸いこまれていった。あくまで明るくまぶしい太陽に重なり、誰に聴かれることもなく溶けていった。
 ──心から、願う。あの“愛”が、いつか夜の向こう側へ舞い上がって行くことを。時がかかってもいいし、遠まわりをしてもいいから、必ずたどりつくことを。こいつと同じ空の下、こいつと同じ時間を生きて──こいつと同じ想いを抱いていたあののもとへ。
 そんなことを考えながらしばらくぼけーっとしていたら、ひじでこづかれた。旺太郎は上を見たまま、目をあわせようとしてこない。両耳から掌をはずして、確認してみる。
「終わった?」
「ああ……」
「アイラブ宰子、アイニード宰子、アイウォント宰子、って言えた?」
「言うか、そんなもん!」
「けど、アイラブは本音でしょ」
「うっ……」
 図星をつかれて、むだに国宝級な顔面を面白おかしく崩した顔芸(漫画にしたら「むぐぐ」とか「んぎぎ」とかのせりふがあてられそう)を見せてから、プイとそっぽを向く旺太郎。ふくらませた頬が隠しようもないほど赤い。
 ……そこ、認めるんだ!? こいつが憎まれ口たたいて噛みついてこないなんて! へ~、歌舞伎町で星の数ほどの女を喰いモノにして泣かせてきた男がね~、ずいぶん素直な子になっちゃって~。散々苦労させられてたお姫様に今のこいつを見せてあげたいよ。「君の王子様、クズ卒業したってよ」ってね。
 腹を抱えて笑いころげる俺を旺太郎は鬼の形相でにらんで、舌打ちした。そして勢いよく立ちあがると、大きな背伸びをしてふり返った。
「あー、もう! 腹減ったな! 飯、行く?」
 ──今はまだ、うまく笑うことができなくても。いつか、きっと──。
 偉そうに見おろす当社比五割の笑顔へ、俺も精いっぱいの笑顔でこたえてやる。いつの間にか両の目尻ににじんでいた涙をぬぐいながら。
「いいねぇ。でも俺、金ないのよ。奢ってよ、おまえの食いたいものにつきあうから」
 ちょびっとだけ泣いてしまったのは盛大な爆笑によるものであって、ほかに理由なんてない。あっても認めない。
 俺は愛用のギター(俺にとっての『大切でかけがえのないパートナー』)をひざからおろし、寝床から「どっこいしょ」と腰をあげた。ちょうど、地べたに段ボール一枚と使い古しの毛布を敷いただけのこの寝床じゃ、そろそろ尻も限界だったし。
「しょうがねえなあ。食いたいもの、か……」
 呆れたようすで腕を組んでいた旺太郎が、急に眼をかがやかせて、
「あれだ、ビーフ──」
 なにやら言いかけ、また急に口をつぐむと、
「やっぱ、やめた。ラーメンでいいや。──宰子と俺だけの特別な想い出だもんな。おまえなんかと共有すんの、もったいねえ」
 俺の神経を逆なでする勝ち誇ったような思い出し笑いを見せつけてきた。声までにやけさせて、マジむかつく。
 ……何、その、幼稚なマウント返し。ガキか。反省したそばから、まーたくだらねえ話をむし返しやがって。同じ元カノにフラれた元カレコンビ、仲良くしましょーよ(少々語弊がある気がしなくもないけど)。ほら、俺ってば、おまえと違って根にもたないタイプの器の大きい男なもんで。ふふん。……


「えー、何? 気になるー。ビーフステーキとか?」
「はずれ」
「じゃあ、ビーフシチュー?」
「惜しい」
「わかった! ビーフカレー!」
「それも惜しい。でもはずれ」
「なんだよ~、おしえろよ~。隠しごとしないでよ、俺達、ただならぬ関係なんだし」
「どんな関係だよ。無関係でしかないよ」
「あんなに激しく求めあった仲じゃないの。……まさかボクの唇だけが目的だった?」
「バカか!? タイムリープ以外に目的なんかあるか、気色悪い!」
「あの熱烈な接吻は嘘だったの!? ひどい! 念入りに歯磨きまでした男の純情をもてあそんで、エイ……じゃなかった、旺ちゃんったらいけずぅ」
「……殺す!! マジ殺す!!」
「イヤー! 誰かヘルプミー!」
Page Top
inserted by FC2 system